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事故当日は平気だったのに..... なぜ交通事故の痛みは後から出るのでしょうか?

[2026.06.24]

梅雨の時期となり、蒸し暑い日が続いています。最近は突然の大雨や台風の話題も聞かれるようになりました。

雨の日は道路状況が悪くなり、交通事故も起こりやすい季節です。当院でも交通事故後の首の痛みや腰痛で受診される患者さんが増える時期でもあります。

こんにちは、香里園とみた整形外科院長の冨田です。

今回は、「事故当日は平気だったのに、なぜ後から痛みが出てくるのでしょうか?」というテーマについてお話ししたいと思います。

交通事故に遭われた患者さんから、

「事故の当日は何ともなかったのですが、翌日から首が痛くなりました。」

「数日後になって腰の痛みが出てきました。」

「レントゲンでは異常がないと言われたのに痛みが続いています。」

このようなお話をうかがうことは少なくありません。

交通事故による首の痛みや腰痛は、必ずしも事故当日に現れるとは限りません。実際には数日後に症状が出現することも多く、特に「むちうち」ではよくみられる経過です。

今回は、交通事故後の痛みがなぜ遅れて出てくるのかについて、整形外科専門医の立場からご説明したいと思います。

◆ 交通事故直後は痛みを感じにくいことがあります

交通事故直後は、多くの方が強い緊張状態にあります。

突然の出来事による精神的なストレスや興奮により、交感神経が活発になり、アドレナリンなどのホルモンが分泌されます。

その結果、一時的に痛みを感じにくくなることがあります。

事故現場では、

「大丈夫です。」

「特に痛みはありません。」

と話していた方でも、帰宅後や翌朝になって首の痛みや腰痛が出現することがあります。

交通事故後に症状が遅れて出ることは決して珍しいことではありません。

◆ むちうちは数日後に症状が現れることがあります

交通事故で最も多いけがのひとつが「むちうち」です。正式には頚椎捻挫や外傷性頚部症候群と呼ばれます。

追突事故などでは首が前後に大きく揺さぶられることで、

・筋肉
・靱帯
・関節
・神経周囲の組織

に負担がかかります。

そのため、

・首の痛み
・肩こり
・頭痛
・首の動かしにくさ
・手のしびれ

などの症状が翌日から数日後に現れることがあります。

むちうちは見た目では分かりにくいことも多く、「たいしたことはない」と思ってしまう方も少なくありません。

しかし、症状が長引くこともあるため注意が必要です。

◆ 炎症は時間をかけて強くなることがあります

交通事故によって筋肉や靱帯に小さな損傷が起こると、体は炎症反応を起こします。

しかし炎症は事故直後に最大になるわけではありません。

数時間から数日かけて炎症が進行するため、

・翌日に痛みが出る
・数日後に痛みが強くなる
・首より後から腰が痛くなる

ということが起こります。

交通事故後の痛みが遅れて出る理由のひとつは、この炎症反応の時間差にあります。

◆ レントゲンで異常なしと言われても安心とは限りません

交通事故後に整形外科を受診し、レントゲン検査を受ける方は多くいらっしゃいます。

骨折や脱臼がないことは非常に重要ですが、レントゲンでは、

・筋肉
・靱帯
・腱
・関節包

などの軟部組織を詳しく評価することはできません。

そのため、

「レントゲンでは異常なし。」

「でも痛みが続いている。」

という状態が起こることがあります。

レントゲンで異常がないからといって、症状がないとは限りません。

診察や症状の経過を総合的に判断することが重要です。

◆ エコー検査でわかることもあります

当院では必要に応じて超音波(エコー)検査を行っています。

エコー検査では、

・筋肉の状態
・腱や靱帯の状態
・炎症の有無
・圧痛部位の確認

などをリアルタイムで評価できる場合があります。

交通事故後の首の痛みや肩の痛み、腰痛の原因を考える際にも役立つことがあります。

レントゲンだけでは分からない情報が得られることもあり、治療方針の決定に有用です。

◆ 運動器リハビリテーションが重要です

交通事故後の首の痛みや腰痛では、痛みが落ち着くまで安静にするだけでは十分でない場合があります。

痛みのために体を動かさなくなると、

・関節が硬くなる
・筋力が低下する
・動作時の痛みが長引く
・慢性的な痛みにつながる

ことがあります。

当院では医師の診察のもと、患者さん一人ひとりの症状に応じた運動器リハビリテーションを行っています。

理学療法士による運動療法や動作指導に加え、

・関節可動域の改善
・ストレッチや筋力訓練
・姿勢指導
・日常生活動作の指導

などを行っています。

また症状に応じて、

・電気治療
・超音波治療
・温熱療法などの物理療法

を組み合わせることがあります。

交通事故後は痛みだけでなく、筋肉の緊張や体のこわばり、疲労感を訴える方も少なくありません。

リハビリの時間を通じて筋肉の緊張を和らげ、心身ともにリラックスしながら回復を目指していくことも大切だと考えています。

実際に、

「リハビリの後は体が軽くなった。」

「少し楽になって帰れる。」

というお声をいただくこともあります。

交通事故後のリハビリは、単に電気をあてるだけではなく、痛みの軽減、機能回復、そして早期の社会復帰を目指す重要な治療のひとつです。

◆ 香里園・寝屋川市周辺で交通事故後の症状にお困りの方へ

香里園とみた整形外科では、交通事故後の首の痛み、腰痛、むちうちなどに対して、整形外科専門医による診察を行っています。

必要に応じてレントゲン検査やエコー検査を行い、症状に応じたリハビリテーションをご提案しております。

交通事故の痛みは事故当日に現れるとは限りません

「事故の日は平気だった。」

「数日後から痛くなってきた。」

「レントゲンでは異常なしと言われた。」

そのような場合も、お気軽にご相談ください。

香里園や寝屋川市周辺で交通事故後の症状にお困りの皆さまのお役に立てれば幸いです。

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