リウマチ科
詳しいメカニズムがまだ明らかにされていない疾患
リウマチはまだその詳しいメカニズムが明らかにされていない疾患です。何らかの原因によって体の免疫システムに異常が生じ、関節部に痛みや腫れ、変形などが特徴的に現れる病気です。「朝になると指が動かしづらい」「微熱が続く」などといった異変を感じられてご受診されるケースが大変多く、早期に適切な治療に結びつけるための体制作りが重要となります。リウマチは長期にわたって放置されると、いずれ仕事や生活面に深刻な影響を受けるようになります。最近では治療薬もめざましい進化を遂げており、早期治療によって通常の生活を叶えられる方が増えてきています。特に当院の院長はリウマチ学会登録ソノグラファー資格を有する臨床経験豊富な医師です。多角的な視点からその方にとっての最善の治療法をご提案いたします。異常を感じられたらまずは当院までご相談ください。
リウマチとはどんな病気?
リウマチとは関節部が変形する病気であり、特に曲げ伸ばしする際に痛みや腫れを伴うことが特徴的です。罹患率は人口の0.6~1%とされており、日本では現在60~100万人の患者数と推定されています。関節リウマチが起きる原因としてはまだ詳しくその仕組みが解明されていませんが、原因のひとつに免疫異常が挙げられます。症状を完全になくすことは難しい病気となるため、寛解(症状がほぼ落ち着く状態)を目指すことが一般的となります。
主な症状
- 関節の痛みや腫れ
- こわばり
- 動かしにくさ
- 指の腫れ
- 微熱
- 倦怠感 など
当院の院長は日本リウマチ学会登録ソノグラファー資格を有するエキスパートな医師です
リウマチの治療にあたっては、精緻な分析と適切な治療法の検討が求められます。当院の院長はリウマチ性疾患の治療において卓越した技術と高度な知識を併せ持つ日本リウマチ学会登録ソノグラファー資格を有するエキスパートな医師です。専門医ならではの生物学的製剤を用いたさまざまなリウマチ治療にも広く対応いたしており、即効性をも意識した幅広い治療提案を得意といたしております。
当院の治療方針
リウマチの診断においては、まずは詳しい問診に加え、各種検査データ(血液検査やエコーを用いた画像分析など)に基づく精緻な分析が必要となります。診断結果に基づき、当院では専門医が患者さん一人一人にあったさまざまな治療法をご提案いたしております。寛解(症状がほぼ落ち着く状態)をひとつの目標とし、特に症状が出る際の勢いをできるだけ抑え込むためのコントロールに重きを置いた治療法をさまざまご提案いたしております。また、定期的な評価確認の機会を設けながら、症状の安定や治療経過を正しく見極めることを重視した診療を展開いたしております。
当院では高度な検査機器も豊富に取り揃えております
当院では関節内部を詳細に確認できる高性能な超音波検査機器(エコー)をはじめ、精度の高い分析・診断を可能とする各種検査に広く対応いたしております。
関節超音波(関節エコー)検査
超音波(エコー)を用いて関節内部の状態を詳細に確認します。当院では特に最新鋭の機器を導入いたしており、一般的な検査では判別が難しい関節滑膜部分の炎症や腫れの程度までリアルタイムに観察することができるうえ、それに伴う血流異常なども直接確認することが可能となります。
血液検査
血液内のリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体(ACPA)、炎症値(CRP)など関節リウマチの診断に重要となるさまざまな数値を確認します。
尿検査
関節リウマチの初期症状とよく似た他の疾患(痛風や全身性エリテマトーデスなど)との鑑別を行うために有効な検査となります。
Q.レントゲン検査では関節内部の様子はわからないの?
A.レントゲン検査でわかることは、言うなれば「結果」としての現在です。症状を感じ始めて、ある程度時間が経過した今の状態を示す画像であり、その原因となるものやこれから先に起きる異常を見つけ出すためには、超音波検査(エコー)を用いた確認をあわせて行うことが重要となります。超音波検査では血液の動きを含めた関節内部のリアルタイムな状態を直接確認できるため、炎症の有無や程度、レントゲンでは映しきれなかった細かな骨の変化までを細部にわたって分析することが可能となります。次なる異常のサインを早期に見つけ出し、それに対する適切な対策を講じられることでさらなる進行を食い止める一手につなげます。
リウマチの治療について
まずは関節部の痛みや腫れなど、お困りになられている症状について詳しくお話をお伺いし、医師による触診や実際の関節の動きなどを確認させていただきます。その他の全身疾患についても詳しい状況をご確認させていただいたうえで、症状の程度やご事情に応じたさまざまな治療法を検討いたします。また、患者さんの希望される治療スタイルについても当院ではリウマチ専門医が広くご相談にお応えいたしており、無理のない治療の実現へと努めております。
服薬による治療
多くの場合、第一選択としては飲み薬による治療が一般的となります。当院では症状や程度に応じてさまざまな種類のお薬をご用意いたしております。
生物学的製剤の投与
生物学的製剤は最新のバイオ技術を用いて開発された薬剤です。炎症を抑え、痛みを軽減する作用があるほか、関節変形自体を抑制する効果も期待されています。当院ではこの生物学的製剤の点滴注射を用いた投与治療を広く取り扱っております。現在では10種類以上の生物学的製剤が開発されており、当院では専門知識に長けた専門医へのご相談が可能となります。
リハビリテーション
強い症状にお困りの場合や進行レベルに応じて、効果的なリハビリテーションを組みあわせた治療提案も行っております。
関節リウマチは何よりも早期発見・早期治療開始が求められる疾患です
関節リウマチは進行性の疾患です。そのため、何よりも異常の早期発見、早期治療開始が求められます。しばらく様子を見ることで自然と良くなるような病気ではありませんので、一歩踏み込んだ治療を早期に開始できる環境を整えることが重要となります。治療薬も時代とともにめざましい進化を続けており、手術治療を必要とされるほどの患者数は現在では減少傾向にあります。症状が寛解に向かえば、飲み薬を飲まなくても落ち着いた状態が続く方も当院では多くいらっしゃいます。今、すでに手や足に何らかの気になる症状をお感じになられている場合にはすみやかにご受診ください。当院ではリウマチ専門医による精度の高い診断と、豊富な経験に基づく多彩な治療法のご提案が可能です。